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養護教諭×保育士の同性カップルが織りなす日々の記録

【仕事】保健室の先生になるには?|養護教諭の資格と教員採用試験の話

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こんにちは、具です。
夏は教員採用試験の時期ですね。また、学生さんの場合は、進路を意識する時期でもあるかもしれません。中には、「養護教諭になりたい」「どうしたらなれるの?」
そんな思いで調べた結果、この記事にたどり着いてくださった人もいるかもしれませんね。
いつの間にか、かつての教え子が教員となって現場に立つ姿を見るようにもなり、私自身が選んだ道の意味を改めて感じています。

この記事では、「保健室の先生になるには」というテーマで、養護教諭の仕事や資格取得の流れ、採用試験の体験談についてお伝えします。これから養護教諭をめざす皆さんに、少しでも参考になれば幸いです。

🏫 保健室の先生って、どんな仕事?

「保健室の先生」と呼ばれる仕事の正式名称は、 養護教諭 といいます。
養護教諭の職務は多岐に渡りますが、大きく分けると次の通りです。

  • 児童生徒の健康診断、健康相談、保健指導
  • 学校環境衛生の管理
  • 学校感染症の予防
  • 救急処置、健康管理
  • 学校保健に関する専門的な知識の提供

また、学校保健実務必携にわかりやすい図がありますので、こちらをご参照ください。

養護教諭として働いて2桁。やればやるほど、養護教諭という仕事は、奥深く、果てしないというのが素直な感想です。教員という仕事はとかく答えがないものですが、私はそこにおもしろさを感じますし、なんだかんだでこの仕事が好きだなと思っています。

💼養護教諭に向いている人は?

生徒からもよく聞かれる質問ですが、これがなかなか難しくて、毎回ちょっと困ってしまいます。ここから先は、あくまで私の主観なので、参考程度に読んでくださいね。

さて、向いている人ってどんな人なのか。正直、いまだに私もわかりません。ただ、向かない人は想像できる気がします。それは、庇護欲の強い人

養護教諭は「教諭」であり、教育職です。人格が育つ大切な時期に子どもと深くかかわり、その成長を支える責任があります。

「守ってあげたい」「助けてあげたい」と強く思いすぎる人は、子どもの成長の芽を摘んでしまうこともあります。同じように、子どもより先回りして何でも「してあげる」という人も、向いていないかもしれません。

🏫養護教諭になるには?

さて、いろいろ考えて「自分は養護教諭になりたい!」と思ったみなさん。実際にどうすれば養護教諭になれるのでしょうか?
養護教諭になるには、大きく分けて2つのステップがあります。

必要な資格を取る

養護教諭になるには、養護教諭免許状が必要です。逆にいえば、それさえあれば、看護師免許等の医療資格は必須ではありません。免許は、大学や短期大学等で所定の課程を修了することで取得ができますが、免許を取っただけでは養護教諭にはなれません。免許を取って、教員採用試験に合格して、はじめて養護教諭になれます。

余談ですが、免許には第一種・第二種・専修の3種類が存在します。それぞれの免許の特徴を知りたい方は、後述していますのでご参照ください。

www.mext.go.jp

教員採用試験に合格する

養護教諭として働くためには、資格を取得したら、各自治体の教員採用試験を受ける必要があります。この試験に合格しないと、正式な教員にはなれません。
公立学校に勤めたいのであれば、自治体の教員採用試験を。私立学校に勤めたいのであれば、勤めたい私立学校の採用試験を受けて合格しなければなりません。
地域によって倍率や試験内容が違うので、受験する自治体の最新情報を調べるのがおすすめです。

www.mext.go.jp

教員採用試験の実施は、おおむね夏(6〜9月くらい)試験は2回に分けて実施されるケースがほとんどです。試験内容は次のとおりです。

  1. 筆記試験:一般教養や教職教養・専門教養・作文・小論文 等
  2. 面接試験:模擬授業・実技試験・場面指導・集団討論・個人面接 等

余談ですが、養護教諭はいつの年も非常に競争率が高く、自治体によっては10倍以上のところもあります。複数の自治体を受験したり、講師として働いてから試験を受けたりしている人もいます。

もし可能であれば、養護実習とは別に、大学在学中に保健室や学校現場でのボランティアを経験することをおすすめします。経験をしておくことで、進路選択後のミスマッチを防げたり、自分の想像と現実とのギャップを知ることができるからです。また、採用試験の面接でも、ボランティア経験によって、より具体的な話を語ることもできます。

ちなみに私は、2回目の試験でなんとか合格することができました。やはり一筋縄ではいきません。

🎓免許状の種類と違い

養護教諭の免許状は、第一種・第二種・専修の3つ種類があります。それぞれの違いは以下のとおりです。

  1. 第一種免許状養護教諭一種免許状は、養護教諭免許状に関する教職課程がある4年制の大学で必要な単位を修得・卒業することで取得できます。なお、看護師や保健師の免許を取得している場合、指定の養護教諭養成機関に在籍し、所定の科目の必要な単位を修得することで、一種養護教諭免許状を取得できます。
  2. 第二種免許状養護教諭二種免許状は、養護教諭免許状に関する教職課程がある短期大学等で所定単位を修得・卒業することで取得できます。また、臨時免許状(養護助教諭免許状)を取得後、6年以上良好な成績で勤務した実績がある場合は、大学等で所定の単位を修得して二種免許状を取得する方法もあります。
  3. 専修免許状専修免許状は、まず大学の養護教諭養成課程を修了して卒業し、一種免許状を取得した後、大学院等に1年以上在学して、所定科目で必要な単位を修得することで取得できます。

これらの免許は、取得方法が異なるだけでなく、取得に必要な所定科目の履修数が違うことから、給与に違いが発生します。一般的に、一種免許状を持つ養護教諭と、二種免許状を持つ養護教諭では、やはり大卒である一種免許状を取得している養護教諭の方が、給与が高く設定されてる傾向が高いです。

✏️ 試験で心掛けたこと・実際にやったこと

前述のとおり、採用試験は、大きく2回に分けて行われます。最新の養護教諭試験対策を学べるYouTubeチャンネル等もあるので、ぜひ活用してみてくださいね。

▼たとえばこちら▼

www.youtube.com

なにせ、私が試験を受けたのはもう2桁以上も昔です。ここからはあくまで“体験談”であるという点をご理解いただき、お進みください。

まず大前提として、私は勉強が大の苦手です。中学時代の成績は、ほぼオール3(数学に関しては2)というパッとしない実力です。そんな私が一番苦しんだのは「一般教養」。本当に苦手で、教職教養や専門教養以上に苦戦しました。

  1. 筆記試験対策:とにかく過去問を解きました。受けたい自治体が決まっているなら、「〇〇県の養護教諭過去問」を解くのが一番良いと思います。私の場合、苦手を克服することより、できる方を伸ばす方が近道な気がしたので、試験勉強は教職教養と専門教養、割と得意な文系科目を中心に進めていました。論文は、ひたすら書いて、クラスメートと読み合わせです。今ならChatGPT等の生成AIに投げて壁打ちするのも良さそうです。余談ですが、私が受けた当時はマークシート式だったこともあり、周りに迷惑にならない程度に鉛筆を転がし、数字を塗りつぶした思い出があります。ええ、なんとか合格しました。

  2. 面接試験対策(模擬授業):まずはどの時間を使った指導なのか明確にします。学活なのか、教科としての保健体育でやるのかによって、学習指導要領との兼ね合いを考えなくてはならないからです。ちなみに私は、学活を想定した「生活習慣」をテーマにした授業にしました。養護実習で実際に授業実践ができていたら、実習で取り組んだ授業をやるのもオススメです。ベースができている分、アップデートに時間を注げますからね。オリジナルの授業でも、書籍等に載っている授業でも、どちらを選んでも大丈夫な気がします。というのも、私が当時受けた模擬授業で、指導案が丸かぶりしている受験生がいたのですが、どちらも合格していたからです。講師として働いている学校の実態に合わせた授業も良いでしょうし、今の時代なら、ChatGPT等の生成AIもうまく使いこなしながら作っていくのも面白そうです。

  3. 面接試験対策(実技試験):ひととおりの応急処置と個別指導はできるようになっておく方が良さそうです。そのほか、自傷を告白してきた生徒への声かけや、不審なケガをみつけたときの対応といった教育相談的な試験も想定されるので、もしボランティアや勤務する学校があれば、そこにいる養護教諭や先生方の対応について学んでおくと良いかもしれません。

  4. 面接試験対策(集団討論):討論のテーマが決まっているところもあれば、決まっていないところもあります。私の場合はテーマが決まっており、討論時間は30分くらいでした。最初は自己紹介から入ったのですが、メンバーの半分以上が講師として働いていたということもあり、テーマに沿った討論というより、自校でのお悩み相談みたいに話が展開していきました。一度「今回のテーマに戻りたいんですけど、今、〇〇が課題だと感じていて、皆さんはどうお考えですか?」と話を振ったところ、結局テーマに戻れずそれぞれの悩み相談で終わりました。私が声を発したのはこの一回だけで、以降ずっと聞き役で終わったのですが、なぜか合格しています。不思議。きっと、しゃべればいいわけではないんでしょうね。

  5. 面接試験対策(個人面接):これは一般的な対策を打つしかなさそうですが、それ以外のところで言えば、やはり現場での実感を話せるという点が試験を突破するという意味では非常に大きい気がします。例えば、「ある一人の生徒が、欠席しました。あなたはこの生徒が何日間休んだら気になりますか?」という質問をされたら、あなたはなんと回答しますか?この質問は、実際に私が受けたことがある質問で非常に記憶に残っています。私の場合、大学にいる頃であれば、教科書どおりの答えたをしていたかもしれません。でも、少しでも現場に立つと、この感覚が変わり、なぜ気になるのかという理由にも厚みが出てくるようになります。そうした意味でも、ボランティアでも講師でも良いから、現場に立つ機会を確保できると良いと感じました。あとは、面接官は大人ですが、教壇に立って子どもへ語りかけるように、笑顔で明るく話すのもポイントかもしれません。その人が学校にいる姿を、面接官に想像してもらえることも大事だと思います。

試験のすべてに共通する考えとしては、「目の前に子どもがいる」と思ってやること。これに尽きます。具体的な顔が浮かべばなお良いですが、子どもの存在が置き去りになっている指導や面接ではなにも伝わらない。そんな気がします。

📚 おわりに

長くなりましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
「保健室の先生になるには?」を調べる人の中には、
「自分にできるのかな」「知識が足りないかも」と不安になる人もいるかもしれません。でも、知識や技術は、あとからいくらでもついてきます。それよりも私は、一人の人間の人格を育てることへの覚悟を持ち、目の前の子どもを対等に見て、いっしょに学び続ける姿勢が大事だと思っています。

振り返れば、初任のころの私は、浅いすり傷に絆創膏を貼る手すら震えていました。「本当にやっていけるのかな」と落ち込んで学校に行けなくなったこともあります。
そんな私でも、気づけば教え子が養護教諭になり、今では同じ養護教諭として仕事の話をすることも。不思議なものです。

これから養護教諭をめざす方には、「自分の経験や想いが、誰かの安心につながるかもしれない」ということを忘れずにいてほしいです。
私も、昔の自分のように悩む子どもに寄り添うために、そしてパートナーと一緒に歩んできた今だからこそ伝えられることを、これからも大切にしていきたいと思っています。

この記事が、少しでも進路を考えるきっかけになればうれしいです。

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ちなみにうちの猫さまは、将来どうなるなんてどこ吹く風。美味しいものを食べて、部屋中を駆け回って、満足したら眠るだけ。生きるために生きる。その姿に、私もたまに励まされています。