女同士のふうふです|私と彼女と猫さまと

養護教諭×保育士の同性カップルが織りなす日々の記録

【仕事】前期の養護実習で実際にやっている内容をまとめてみた|養護教諭が語る受け入れ準備と実習設計のリアル【体験】

f:id:rs_hibi_log1001:20260126143737j:image

こんにちは、具です。

1月ーー健康診断の日程調整がはじまる頃でしょうか。中には、「来年度、実習生が来ることになったんだけど、どうしよう」と頭を抱えている先生はいませんか?

そう……来年度の“前期”養護実習生を受け入れる学校では、この時期から、実習の準備が始まっています。なぜなら、「実習期間だけ何とかする」では、まず!絶対に!!業務が!!!回らないからです。

私も決して長くない養護教諭人生において、実習生を受け持つことがありました。一度だけで終わらなかったというのが自分でも驚きです。そして、やってみて思いました。受け入れ体制パターン化することで、指導の質を保ちつつ、自分の業務負担を減らすことができるーーーと。

今回は、私がこれまでに養護実習生を受け入れてきた経験をもとに、win-winな受け入れ術?徹底解説します。これから実習を迎える養護教諭の先生方にとって、少しでもヒントになればうれしいです。

🚩実習の「ゴール」と「絶対」を決める。

実習生を単なる「お客様」や「学生」として扱うのではなく、「チームの一員」として迎えるというマインドセットをしておきます。もちろん、相手は学生さんなので「できる範囲」という限りはありますが、その範囲内ではフルに動いてもらうのです。

実習のゴールを決める

ひとつで良いので、実習後に身につけさせたい力を共有しておきます。「正しいケガの処置を“判断”できるようにする」とか、「話の引き出しを増やす」とか、簡単なもので良いです。ゴールなしに実習をするとお互いしんどくなるので、なにか一つ立てておくとこっちも目的意識をもって実習にあたれます。本人にビジョンがあればそれを目標にしても良いですね。

前期実習で“絶対”経験させていたこと

前期の養護実習絶対外せないのは、もちろん「健康診断」ーー正直に言えば、一年で一番忙しい時期です。通常の教育実習は、学校の繁忙期を外し引き受けることが多いと思いますが、養護実習は、あえて、繁忙期にあてます。

そこで、事前準備〜当日の運営・事後指導まで、一連の作業観察・実践してもらう。これだけは絶対に外せない実習なので、これをベースにスケジュールを決めていきます。

とはいえ、「繁忙期を外してあてる」も、可能です。実習期間は、学校で決められますから。私は外さなかった、ってだけ。

🗓前年度から始めておくべき準備

養護実習で一番大事なのは、準備です。特に前期実習の場合、準備は、前年度末から始める必要があります。

教務主任との調整

年度末になればなるほど、教務主任の忙しさ半端じゃありません。
実習期間・行事との兼ね合い・可能な範囲でのスケジュール共有……養護教諭ひとりで完結する話ではないからこそ、早めに、丁寧に、話し合うことが重要!

私の場合、実習生がくるとわかった時点と、1月(3学期が始まって少し落ち着いたタイミングで)の、少なくとも2回は、教務主任と話し合うようにしています。

学校医の先生との確認

健康診断の日程調整をする段階で、学校医の先生に、「健康診断に実習生の同席が可能か」確認しましょう。基本的に断られることは少ないのですが、健診に対する考え方は先生によっても違います。事前に確認するのがいちばん安心です。

前日や当日になって、「実習生がいます。よろしくお願いします」は論外。

分掌主任との調整

年度が明けたら、講話の日程分掌主任分掌担当の先生依頼します。講話のテーマは、基本的に教育実習生と同様の内容になるので、教務主任と内容を確認することも忘れずに。

以上の準備を、遅くとも始業式の日までに終えるようにしました。そうじゃないと、通常業務に支障が出てしまう危険があるからです。

📝養護実習のスケジュール

「ゴール」「絶対」そして「事前の確認」を終えたら、次は細かいスケジュールです。前期で実習を受け持ったときは、こんなスケジュール感で実習を組みました。

  • 1週目「観察」:講話・保健室業務の観察・授業観察 →まずは慣れてもらう。
  • 2週目「実践」:健康診断業務(事前・当日・事後)・日々の保健室業務 →実際の業務にふれてみる。
  • 3週目「まとめ」:健康診断業務(事前・当日・事後)・日々の保健室業務・一日保健室経営 →自分なりの“養護感”を意識して、学校保健にかかわる。

実習期間が4週あったら、この内容をもっとゆっくり、丁寧にふくらませる感じかしら。

www.higashiyama.co.jp

なにやればいいかわからないよ!って場合は、本を読んでみるのもいいかも。初めて実習生をもったときは、私もをめちゃめちゃ頼りました!

「健康診断」は「チームの一員」として「実践」を。

前期の実習といえば、やっぱり「健康診断」欠かせません💡しかし、健康診断とひとくちに言っても、やることはいろいろ。

  • 事前準備(物品の準備・校医への電話※観察のみ・人員配置の調整 等)

  • 当日の運営(役割分担・動線・生徒への指導)

  • 事後措置(物品の片づけ・現状復帰・結果の入力※練習のみ・通知の仕方)

この一連の流れを、できるだけ実際に見て、関わってもらうようにしています。

健康診断は、つい当日の運営に気持ちが向きがちですが、事前準備事後措置も、実習生にとって大切な学びの場です。

事前準備

検診器具の準備会場づくり、検診によっては、抽出生徒のみ検診を受ける場合があるので、そうした生徒に向けた事前周知をいっしょにやっていきます。学校によっては、保健指導を入れる学校もあるので、その場合は、保健指導の内容や流れ練習をいっしょにやります。

事後措置(検診データの入力・データの取り扱い)

私は、本来使う入力用のデータコピーし、実習生練習用のExcelシートを作って、入力作業体験してもらっていました。実際のファイルに入力させるというやり方もありますが、私は、あくまで「練習」として、本データには触れさせないという形をとりました。健診のデータは、それくらい大事にあつかいたいと思っているからです。

入力シートは練習用ですが、あつかう数字本物です。

ただの数字として終わらせないよう、「この数字が何を意味するのか」「この結果を、どう次につなげるのか」を話し、入力して終わりの作業とならないようにしました。

「救急処置」は可能な限り「実践」を。

救急処置をどこまで実習生にやらせるかーーこれは、必ず管理職へ事前に相談します。私は、私の監督のもとであれば、実際の処置や生徒への声かけをしても良いという許可をもらって、実習を進めていました。

「見るだけ」と「やってみる」では、得られる学びまったく違います

自分が実習生のとき、救急処置は基本「観察だけ」でした。
どんな力加減で包帯を巻けばいいのか、どこをさわっていいのか、見ているだけではよく分からないまま迎えた新採用のあのころーーばんそうこう一枚貼るのに、手が震えていたことを思い出します。

実際の現場で「実践する」とことでしか学べないものが山ほどあると痛感した当時の経験も相まって、処置はできるだけ実践させたいーーもちろん、生徒の安全管理最優先であることは大前提に。

📔日誌の添削は「時間」と「ポイント」を決める

実習生は日誌を書き、それを担当教員がチェックするという時間があります。中学校の場合、どうしても放課後は部活動という時間があるので、日誌を書く時間を確保するのがなかなか大変かもしれません。
私の場合、日誌は帰りの会の時間を使って書いてもらうようにしていました。できるだけ、私も実習生も、すべての活動が定時で終われるようにしたかったからです。

チェックするときは、言葉の言い回しや表現を確認しつつ、一言一句細かく添削はしません。日誌には必ず、その日の「最も大きな学び」を書いてもらい、基本的にはそこにだけコメントを返すようにしていました。これにより、事務負担はだいぶ抑えられるようになったと実感しています。

🌡健診以外に経験してもらっていたこと

実習期間中は、健康診断以外にも、できるだけ幅広い業務経験してもらうようにしました。

  • 保健だより作成

  • 環境衛生検査

    • 日常の水質検査

    • 薬剤師による教室環境検査への同行(時期が合えば)

  • 委員会活動への参加

  • 健康観察(朝の会への参加、通常の健康観察業務)

  • 食物アレルギー対応(講話中心)

  • 出席停止に関する業務(講話中心)

  • 修学旅行に向けた保健関連の仕事(講話中心)

  • スポーツ振興センターの入力作業(一部)

  • 日常の保健室業務(生徒対応・救急処置)

昼食

保健室へいる時間が長いと、子どもの普段の様子がなかなか見えないもの。実習という限られた時間なら、なおさらです。昼食は、できる限り全学級へ一度は行けるよう、ローテーションしてクラスへ入ってもらいました。

昼休み

昼休みは、原則保健室業務をお願いし、保健室の中が落ち着いてそうなら、校内巡視をしてもらっていました。昼休みの保健室は、忙しいときと人がいないときの差が大きかったので、固定せずそのときの様子で決めていたという感じです。人が多い昼休みの場合は、対応の「優先順位」のつけ方を意識するよう声をかけていました。

「養護教諭の一日」を、できるだけ立体的に感じてもらえるよう意識して1日のスケジュールを組むようにしていました。

🌈おわりに:

実習生を受け入れて、まず感じるのは、自分の養護観を改めて言語化する機会になるということです。

  • なぜ、こうしているのか
  • なぜ、これはやらないのか

問い返されることで、アウトプットの力が確実に鍛えられました💪前期実習では、健康診断時の人手が増えるので、物理的に助かる場面もあり、私としても良い経験でした。

特に前期実習は、一年で一番の繁忙期。通常業務に加えて実習生対応が入るので、単純に、忙しいし、正直キツイです。

実習生を受け入れるというのは、いつ、どのタイミングで受け入れることになっても、それはそれは大変なこと

でも、養護実習は、受け入れる側の養護教諭にとっても、自分の仕事を見つめ直す、貴重な機会になることは確かだし、実習生に、「やっぱり養護教諭になりたい!」と思える経験をしてもらえたらいいな、と思って、少ない経験ながらも、実習期間中は一生懸命に実習にも向き合っています。
忙しい中でも、無理のない範囲で、後進の育成をいっそ楽しんじゃいましょう✊✨

この記録が、どこかの学校の、誰かの準備のヒントになったらうれしいです。

<グループに参加しています!>

PVアクセスランキング にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ

f:id:rs_hibi_log1001:20260126143803j:image

ちなみにうちの猫さまは、寝る直前まで実習のことを悩んでいた私をじっくり覗き込み、「いつまでも考え込んでいないで、私をみなさい」とでも言いたげに、かわいいアゴをちょこんと乗せてきてくれました。